私は光の戦士になった
遠い宇宙の果てまで行き終焉を謳うものを倒し世界を終焉から救いました。私は世界を救った光の戦士となりアーテリスへ帰り、未来永劫英雄さまとして祀られることでしょう。多分、アーテリスの人々は光の戦士のことなんてすぐに忘れてしまうことでしょう。なにせ私は一介の冒険者なので、我こそは光の戦士なりと言って歩くことはないので。
ラスボス『終焉を謳うもの』
まさかずっとプレーしていてラスボスが鳥人間だとは思いもしませんでしたね。それも古代人が自分で作った創造生物に思いつきで頼んだことが、すべての発端だったとは。この思いつきのせいでアーテリスは幾度も困難に襲われることになったのです。そして私と暁のメンバーは宇宙まで行く羽目になろうとは。
ラスボスたる迫力です。
戦闘前にいつものごとく私に恨み辛みをぶつけてきました。ハッキリ言って知らんがな、おまえが勝手に絶望してるだけでしょうに。何度か床ペロしそのたびに他のプレイヤーに生き返らせてもらい無事倒せました。仲間マジ大事。
無事『終焉を謳うもの』を倒し、地面へ着地。謎空間で戦っていたのでしょう、落ちると死んでしまうような台みたいなところで戦っていましたから。
まだ黙って見守るゼノス・ストーカー。クルル姐さんの教えて貰ったことを素直に守っています。
ゼノス・ストーカー（早くしてくれよ……）
メーティオンの前に立つ私。これからメーティオンに特大説教をかましてやろうとしているところです。
説教中です。説教を素直に聞くメーティオンちゃん、実はいい子なのです。説教なんてしていません、メーティオンの独り言です。実は何を言っていたのかよく覚えていません……。
一通り溜め込んでいたものを吐き出したら憑き物が落ちたようです。これはチャンスです、一気に攻めてこちら側に引き込みましょう。
分かったような顔をして手を取り合えば説得は成功です。やったね。
ま、当然子供だから泣きますよね。フッ完全勝利。
改心して体の中から光が溢れ出します。
メーティオンちゃん恍惚の表情。ちょっとした暴走しましたが、本当はいい子なのです。誰も彼女を責められません。
幸せそうな顔です。ちょっとヤバ目ですが、嬉しさがあふれ出ていると解釈しました。
注がれる光のシャワー。花火ではありません。
振り向くとそこには！
漆黒の世界に光が見えます。これは眩しいですね。
元のメーティオンちゃんに戻ったようです。よかったです。なんでも私を仲間たちがいる宇宙船まで連れて行ってくれるようです。本当にいい子です。さっさとこんな宇宙の果てなんてさよならしてアーテリスへ帰りましょう。
メーティオンちゃん本当の姿『小鳥』
先に宇宙船へ行って私が戻ってくることをみんなに伝えてくれるそうです。やっぱりいい子だな。
しかし、この男が黙ってみんなの元へ行かせてくれないようです。
私とメーティオンが話し終わるまで黙って待っていたようです。
対峙する私とゼノス。誰にも邪魔されずに戦える場所です。ゼノスも内心嬉しくてたまらないはずです。私はこれ以上の戦闘は面倒なのでしたくないです。
一人、興奮して何か言っていたようです。いい加減にうざくなったのでここでゼノスを仕留めておこうと思います。
これが暁月のフィナーレ最終決戦。終焉を謳うものは前座だったのです。
